東京大学大学院 野口研究室 (B.M.E. Lab.) English


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このシステムでは,企業や政府の経済性や環境経営的な意思決定を考慮するためにマルチエージェントシステムを用いたモデル化を行っている。一般的な環境評価ツールにおいては,意思決定に伴うマテリアルフローの動的な分岐を考慮できない。これに対して本研究で開発した資源循環シミュレーションシステム"ecoMA"では,意思決定によって動的に変化するマテリアルフローとその生産・廃棄活動によって生じる環境負荷を,個別の企業,産業団体に対する統計的集合として評価することを可能にしている。




建設分野で利用される材料は質量が高く輸送環境負荷が都市レベルでも無視できないにも関わらず,既存の環境評価ツールではこれらを適切に評価できていない。この問題点を解決し,輸送に関わる各工場の立地,需要発生の地理的分布を適切に評価するための基盤として,空間のグリッド分割によるモデル化を提案した。




グラフ理論を用いてサプライチェーンの数学的取り扱い方を定めた上で,イベント駆動モデルを用いて,マテリアルフローの時間的な変動を取り扱う枠組みを構築している。このモデル化によって,マルチエージェントシステムで生成される資源循環の時間的変動を考慮することができ,現実社会に即した形で時間的変動を考慮することができる。




社会的・地理的・時間的な要因を考慮することで,現実社会の複雑な動向に即したシミュレーションを行うことができる。また,”もし建物の寿命が延ばせたら”,”もし再生骨材が実用化されたら”といった仮定のシナリオを設定することができるため,”環境負荷を減らすにはどうしたらよいか?”という問いにも明確に答えることができる。



*1 コスト最小化シナリオ:全ての企業が原材料調達・輸送費を最小化するよう工場・原料選定をおこなう
*2 廃棄物最小化シナリオ:全ての企業がコストを無視し環境配慮型材料を使用,その上で輸送費のみを最小化




本研究は環境省廃棄物処理等科学研究費補助金「コンクリート産業における環境負荷評価マテリアルフローシミュレーターの開発および最適化支援システムの構築に関する研究」の一部を利用して行われたものである

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