「材料から建築を設計する」をテーマとして2021年度Sタームから学部4年生を対象としたBMEスタジオ(Building Material Engineering Studio)を開講しました。2022年度Aタームから修士学生を対象としたBMEスタジオを開講しました。このスタジオを通じてMaterial-oriented Approachによる建築を考えます。

2022年度/Aターム(大学院対象)

本スタジオは、セメント系3Dプリンティングによる花ブロックを用いた沖縄県内の既存施設のファサード改修を課題とする。環境性能を考えれば東西南北のファサードでは異なるブロックを使った最適化が考えられ、視線・通風のコントロールなど内部空間に応じた要求もある。しかしながら、沖縄特有の花ブロックや従来のカーテンウォールでは型枠を必要とするために、既存製品を組み合わせる、繰り返し用いるというデザインの制約が生じる。型枠という制約のない3Dプリンティングによる自由な模様や寸法(厚みや大きさ)の設定は、これらを解決する手段になりえる。複雑形状と積層性はトレードオフの関係にあるため、エンジニアとして材料・施工方法の特性を理解した上で、アーキテクトとしてその新たな技術を活かした形態に統合することを目指します。

テストプリントの様子については→こちら

2022年度/Sターム(学部対象)

新たな建築生産方式であるセメント系3Dプリンティングは、生産性の向上、廃棄物削減、自由な造形などの観点から注目されていますが、社会実装では海外に遅れを取ってきました。 JR東日本、3Dプリンティング事業者と連携し、老朽化した無人駅舎の建て替えに伴う新駅舎におけるベンチを3Dプリントによって造形するというスタジオ課題を社会基盤の少人数セミナーと共同開講しました。見学・ゲストレクチャー&エスキスによって、エンジニアとして材料・施工方法の特性を理解した上で、アーキテクトとしてその新たな技術を活かした形態に統合することを目指しました。事業者4社と協働してJR東日本にプレゼンした最終提案はこちら→後ろ髪を引くベンチ新しい定位置太海を彩る波形ベンチ

テストプリントの様子については→こちら

課題説明:JR東日本

studio1:3Dプリント見学@大成建設

studio2:3Dプリント実験

Guest Lecture1:福島秀哉(上條・福島都市設計事務所 )

Guest Lecture2:池田靖史(東京大学)

Guest Lecture3:傍島利浩(プンクトゥム)

Guest Lecture4:岡村仁(KAP)

Guest Lecture5:森山馨・加藤直樹(天童木工)

最終講評会:JR東日本、會澤高圧コンクリート、Polyuse、倉敷紡績、日揮グローバル、大成建設

BME Special Lecture:内藤廣(内藤廣建築設計事務所)

傍島さんによるiphoneを使った模型撮影講座
岡村さんによる構造エスキス

2021年度

RC、S、Wという構造の選択に始まり、塗装、左官、ビニールクロスなどの内装仕上材の選択まで、一つの建築が完成するまでに無数の材料選択と寸法決定が積み重ねられているとも言えます。毎週のゲストレクチャー&エスキスによって、3年生までの設計製図課題を材料選択と寸法決定の観点から設計を発展させるスタジオ課題です。

ゲストレクチャー

ゲストレクチャー1:設計と材料/長井宏憲(隈研吾建築都市設計事務所)

ゲストレクチャー2:木を生かして建物をつくる/福山弘(ハフニアム アーキテクツ)

ゲストレクチャー3:材料の寿命と調査/佐藤大輔(コンステック)

ゲストレクチャー4:土木デザインと材料/安仁屋宗太(EAU)

ゲストレクチャー5:建築写真とテクスチャと材料/傍島利浩(プンクトゥム)

BMEオープンレクチャー:前川國男と材料/橋本功(前川建築設計事務所)