建築領域の研究は,最先端研究により建築領域を拡大していくものと,建築基準 法などを通じてボトムアップ的に社会実装し支えていくものとがあります。

建築材料研究室ではこれらの両輪をすすめており,各種の研究をしています。

野口教授より

全産業で消費されている総物質・エネルギー量の約1/3が投入されている建築物の基本構成単位である「建築材料」の視点から、建築物の環境負荷最小化、長寿命化、維持保全最適化、再生・保存、防耐火性能向上、施工合理化などに資する技術開発・性能評価に関する研究を行っています。具体的には、
1) 無機系建築材料(コンクリートを含む)のカーボンニュートラル型完全資源循環を達成するためのリサイクル技術の開発、および最適サプライチェーンの提案
2) 地球上で安定した状態へ戻ろうとする建築材料の劣化予測手法・劣化抑制技術、および劣化した建築物(歴史的文化財含む)の性能評価・補修・改修・保存技術の開発
3) 未利用資源(天然資源、産業副産物など)の建築材料としての有効活用方法の提案
4) 建築物の施工段階における生産効率向上に向けた3Dプリンティング技術およびIT利用技術の開発
5) 内装材・外装材として有機系建築材料(木材を含む)を用いた建築物の防耐火性能の評価と延焼拡大防止技術の開発
に関して、実用化に向けた研究開発を行っています。
研究室に入りたい学生は、noguchi(a)bme.arch.t.u-tokyo.ac.jpに連絡をください。

丸山教授より

私は,極限環境における材料設計,自然に学ぶ材料開発,歴史的構造物の維持保全,セメント系材料の分子スケールから構造部材スケールまでのマルチスケール性能評価研究,を進めています。
従来,設計偏重だった日本においても,維持保全の時代になり工学的研究から科学的研究の重要性がましてきました。すなわち,材料の化学・物理を理解し,時間依存する材料の変化を理解・予測して100年以上の期間の性能を予測して使いこなす時代になりました。
また,建設業界は資源消費,CO2排出の観点からも環境負荷の観点から非常に大きな影響をもっており,少しの技術開発が大きな影響を持つ範囲です。カーボンニュートラルになるための技術開発もやはり大事です。これらには抜本的な建築の見直しも含まれますが,そのスタートは材料と人との関係がスタートになるはずです。
これらの観点にのっとって研究を進めていきます。興味のある方は,ぜひ,一度,研究室をお尋ねください。

卒業生の進路(2015年以降)

博士課程

東京理科大学、国立研究開発法人 建築研究所、室蘭工業大学、住友林業、China University of Mining & Technology、日建設計、東京大学大学院工学系研究科、Zhejiang University 、 Hunan Institute of Science and Technology

修士課程

JR東日本、東京大学大学院工学系研究科 博士課程、JR東海、三菱マテリアル、清水建設、太平洋セメント、LIXIL、コニシ、北海道大学大学院工学院、国土交通省、Cambridge University、