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【CBM】ひび割れを含むコンクリートの水分移動

P. Srimook, I. Maruyama, Anomalous moisture transport in dried cementitious material: A numerical analysis, Constr. Build. Mater. 449 (2024) 138365. https://doi.org/10.1016/j.conbuildmat.2024.138365.

コンクリート、およびひび割れ分のひび割れを考慮するには、吸水によってC–S–H中の構造水に再分配が生じて、さらにC–S–Hの膨潤を考慮しなくては時間依存する吸水速度変化を厳密に議論できません。一部、空気がトラップするというような議論があるようですが、コンクリート中の空隙はC–S–Hを経由してすべて連続しているので、ガラスチャネルの中で議論した現象とはまったく異なっています。コンクリート中の水分吸水挙動がアノマリー、すなわち吸水量や吸水高さが時間の平方根と比例にならないのは空隙構造が変化したりひび割れが閉塞するからです。今回の論文では、水分吸水挙動がS字になったり(2つの屈曲点が出る)、への時(屈曲点が1つ)になる根本原因を精緻に数値モデルで計算して、その理由を解明した世界で最初の論文になります。水分移動に興味のある方はよんでいただけたらと思います。

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