今年、最後の論文です。Cement and Concrete Researchから論文が出ました。この論文は、一つ前の論文にもあるように一般大気条件下でのコンクリートで、異なる暴露条件での最大の炭酸化度(CO2固定度)をどのように評価すべきかを確認した論文で、乾湿の影響では、もっとも高い湿度に影響を受けることを実験的に明らかにするとともにそのメカニズムを議論しました。各湿度条件での炭酸化速度の違いが生ずるメカニズムも併せて議論しています。
N. Saeki, R. Kurihara, T. Ohkubo, A. Teramoto, Y. Suda, R. Kitagaki, I. Maruyama, Semi-dry natural carbonation at different relative humidities: Degree of carbonation and reaction kinetics of calcium hydrates in cement paste, Cem. Concr. Res. 189 (2025) 107777. https://doi.org/10.1016/j.cemconres.2024.107777.