異なる岩石、異なる条件で中性子を照射した場合の石英の挙動をRamen分光で分析したところ、XRDで評価した結晶格子の体積変化と高い層間をもつRaman shiftを確認しました。本来は、第一原理計算で確認すべきだったんですが、当時はその技術がなかったので次の論文でそのあたりの細かい考察は行うものとして・・・
でも、この手法を用いるとすっごい小さい試験体を研磨して分析すれば、廃炉されたものからものすごい微小片をもってくるだけで、ものすごくいろんな分析ができることになります。
Micro XRDっていう手法もありますが、こちらの方がより照射影響を簡易に評価できそうです。
A. Meawad, K. Murakami, T. Ohkubo, O. Kontani, J. Etoh, M.D. Thi, C. Aparicio, C.M. Silva, I. Maruyama, Evaluation of radiation-induced amorphization of α-quartz in concrete aggregates using Raman spectroscopy, J. Nucl. Mater. 604 (2025) 155523. https://doi.org/10.1016/j.jnucmat.2024.155523.
Journal of nuclear materialsから。Open accessになっています。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S002231152400624X