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【JNM】イオン照射による岩石鉱物の膨張挙動とアニーリング挙動

K. Murakami, L.V. Nhut, H. Samouh, T. Ohkubo, S. Kano, M. Nishikawa, K. Suzuki, I. Maruyama, Relationship between ion irradiation-induced amorphization and volume expansion in quartz and feldspars for concrete aggregates, J. Nucl. Mater. (2024) 155326. https://doi.org/10.1016/j.jnucmat.2024.155326.

原子力発電所の長期運転において、コンクリートにおける中性子、ガンマ線の照射について劣化について議論が継続しています。とくに中性子の劣化は、実機と加速実験の間には乖離があるかもしれず、膨張する変質がどういった速度で生じるのかの検証、理論的なメカニズムの解明が必要と考えられています。すでに、コンクリートとしての劣化メカニズムも、部材、コンクリートレベルにおける性能変化は骨材の膨張を起点として予測・評価できる状態になっており、当研究室から提案した手法が世界的にも評価される現状です。日本コンクリート工学会からも複数の学会賞をいただいています。

さて、この観点で簡易な加速試験(とはいっても、時間も手間もかかりますが)として、イオンを照射する実験ができます。東大の施設でも可能で、原子力専攻の村上先生らのチームに各鉱物の挙動について、特にアニーリングといった回復効果について検討してもらいました。

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