コンクリートなどのセメントを用いた材料が空気中からCO2を固定した場合の固定量の特定と空気から固定したことの証明を、14Cを用いて同時に行う手法を開発しました。カーボンニュートラルに向けて、コンクリート関連分野では、空気中のCO2を無機炭酸塩の形で固定化し、カーボンニュートラルに貢献していくことが求められていますが、天然の炭酸カルシウムと人工の炭酸カルシウムを見分ける方法や、どれだけのCO2を空気から取り込んで固定化したかを定量する手法は今まで存在していませんでした。今後、炭素税や排出権取引を想定するとCO2の固定が重要な評価対象先と見込まれることから、これらの手法によって偽物を排除し、取引が適切に行われるようになると期待されます。