結局ASRの加速試験は、アルカリ金属が多いことと温度が高いことによってシリカゲル生成反応が圧倒的に早く、多いために周囲のCaイオンと反応する時間がなく、ゲルの粘性、ゲルの滞在時間、ゲルの吸水環境によって決まるんですが、結構な量が外に流れでてしまうために、実際のASR反応とは、反応量と膨張の関係とかまったく異なってしまうわけです。骨材のリスク評価はできるかもしれませんが、反応量予測には使えないんですよね。
W. Wang, I. Maruyama, T. Noguchi, Impact of exposure conditions on alkali-silica reaction in alkali-activated material systems, Cem. Concr. Compos. (2024) 105695. https://doi.org/10.1016/j.cemconcomp.2024.105695.