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乾燥によるコンクリートの引張強度変化メカニズムを解明

このたび,Cement and Concrete Composite誌より,以下の論文が発表になりました。
H. Sasano, I. Maruyama, Investigation into the changes in the splitting tensile strength of concrete subjected to long-term drying using a three-phase mesoscale RBSM, Cement and Concrete Composites. 148 (2024) 105462. https://doi.org/10.1016/j.cemconcomp.2024.105462.

この論文では,剛体バネモデルを用い,モルタルの構成則をキャリブレーションしたあと,骨材を明示的にメッシュに組み込み,割裂引張強度試験を計算機上で行い,割裂引張強度試験の状況を精密に再現しました。その上で,モルタルに乾燥による強度,収縮,その他の物性変化を与えたときに,骨材周囲にひび割れが入ったこと,そのひび割れが入った状態でコンクリート強度がどのように変化するかを明らかにしました。
圧縮強度試験のときと同様に,結局,このひび割れ(損傷)とセメントの水和物のコロイド的性質によって変化するモルタルの強度が,引張強度を決定することを明らかにしました。

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