日本には、Natural Pozzolan(天然ポゾラン)として知られる火山灰(Volcanic Ash)が豊富に存在します。
その中でも、特にガラス相を抽出・微粉化したものが火山ガラス粉(Volcanic Glass Powder, VGP)であり、近年、日本工業規格(Japan Industrial Standard; JIS)として新たに登録されました。
VGPは高い反応性と優れた工業的応用性を有し、日本全国に豊富に分布しています。コンクリート材料としての利用に加え、その他の産業分野への応用も期待が高まっています。
一方で、その化学的特性や反応メカニズムの理解は十分に進んでおらず、より詳細な分析が求められています。
当研究チームでは、これらの特性解明を目的として体系的な研究を進めており、
このたび、Materials and Structures誌にて、VGPの反応率をPONKCS法により定量評価する新たな手法を提案した論文が掲載されました。
Y. Ren, Z. Yang, R. Kurihara, A. Tomoyose, I. Maruyama, Quantifying volcanic glass powder in cementitious systems using PONKCS-Rietveld analysis, Mater. Struct. 58 (2025) 1–16. https://lnkd.in/gfpig_zN.
