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セメントペースト粒子の湿度に依存する炭酸化速度について

このたび,Cement and Concrete Composite誌より,以下の論文が公開になりました。
N. Saeki, L. Cheng, R. Kurihara, T. Ohkubo, A. Teramoto, Y. Suda, R. Kitagaki, I. Maruyama, Natural carbonation process in cement paste particles in different relative humidities, Cement and Concrete Composites. 146 (2024) 105400. https://doi.org/10.1016/j.cemconcomp.2023.105400.

この論文では,コンクリート廃材を模擬した,セメントペースト粒子を異なる相対湿度環境下で自然なCO2濃度のもとで炭酸化を行い,その速度がどのように変化するかを確認しました。粒子は水分の移動が炭酸化反応よりも迅速に生じる理想的に小さい大きさでおこなったところ,湿度に依存して,水和物がどのようにCO2と反応して,炭酸化が生ずるかを明らかにしました。これらの成果は,今後,コンクリート廃棄物に再度CO2を固定化するための基礎資料として役立ちます。

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