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1H NMR Relaxometryを用いた空隙構造評価

さまざまな手法による空隙分布

このたび,Cement and Concrete Composite誌から論文が公開になりました:
S. Joseph, M. Mutti, T. Ohkubo, I. Maruyama, Ö. Cizer, Microstructural analysis of cement paste blended with blast furnace slag using 1H NMR relaxometry, Cement and Concrete Composites. 146 (2024) 105377. https://doi.org/10.1016/j.cemconcomp.2023.105377.

この論文では,産業副産物を用いた様々なセメント硬化体に対して,1H NMR Relaxometry を用いて評価した空隙構造を他の手法を比較し,1H NMR Relaxometryの優位性を明らかにしました。従来の水銀圧入法などでは空隙評価で事前乾燥が必要となりますが,そのためにセメントの水和物は体積変化を起こしてしまい,正しく空隙を評価できません。それに対して,1H NMR Relaxometryでは,水をそのままプローブとすることができるため,さまざまな空隙を適切に評価することができます。今後,正しい空隙構造が理解できることで,鉄筋コンクリート構造物における耐久性の予測や評価に大きく貢献することが期待されます。

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