このたび，Journal of Advanced Concrete Technology誌より論文が公開になりました。
T. Fujimura, Y. Hakozaki, S. Sakuragi, Y. Nakajima, K. Murakami, K. Suzuki, I. Maruyama, T. Ohkubo, Study of Mechanical Properties of Silicate Minerals by Molecular Dynamics Simulation, J. Adv. Concr. Technol. 21 (2023) 920–933. https://doi.org/10.3151/jact.21.920.

本研究は，分子動力学法を用いて，さまざまなシリカ（SiO2）含有鉱物の強度，ヤング率，ポアソン比といった物性評価する手法を確立しました。現在まで，コンクリートに用いる骨材を評価するために，骨材自体の試験を行ったりしてきましたが，今後は将来予測や生涯予測の観点から骨材を鉱物まで遡って評価する例などが，原子力発電所など重要構造物で想定されます。それらの評価に資する研究として，コンクリート用骨材に含まれる鉱物について，基礎的な物性を評価いたしました。